森の暮らしで、ふだん良く見る動物は、小鳥やリスたちでした。シカは夜になると、家の周りでゴソゴソッと大きな物音を立てていて、初めの頃は何ごとか…?!とびくびくしていました。
雪の日の朝には、色んな動物たちの足跡が残り、家の周りに沢山の住人が暮らしているんだなあ…と嬉しくなりました。
そんな森の動物たちの中で一番仲良くしてくれたのが、写真の"コガラ"でした。
「冬の間は、ひまわりの種を置いておくと、動物が寄って来る…」と教えられ、さっそくデッキの切り株の上に撒いてみました。リスも来ますが、多くは"カラ類"の小鳥たちでした。シジュウカラ、ゴジュウカラ、ヒガラ、ヤマガラ・・・そしてコガラたちが、混ざり合いながらやって来ました。
ある日elicoが、切り株の上に座って森の空気を感じながら、くつろいでいました。両腕をのばして膝に手をあてていたのですが、腕と足の間にできた小さな三角形の空間を、サーッ!と飛びながらくぐって見せたのはコガラでした。
毎日ヒマワリの種を置いていましたが、時々忘れていました。
そんなある日、コツコツコツ…と窓をノックする音がきこえました。
外を見ると、窓枠にとまったコガラが「ちょうだいよ〜!」とさいそくしている様子でした。種を置くと、コガラたちはすぐ近くまで飛んできます。
何だか自分たちと小鳥とが、特別な関係になった気がしました。(実はコガラは、全般的に人懐っこいのだそうです)
暮らしの場所は変わっても、鳥たちをとても身近に感じるのは、そんな体験のせいかもしれません。