2018年11月01日

さよなら白樺

さよなら白樺

13年越しの庭の友人・・・二本の白樺は、今日も秋の陽ざしでキラキラと輝いています。先週、「庭の白樺と」に書いた、白樺の枝に座って・・・沢山のありがとうを。

時おり、色々な鳥たちが白樺の樹を訪れては、飛んでいきます。

ある日はカラ類の群れ、ある日はムシクイの仲間(?)たちが、賑やかにおしゃべりをしたり、
小さなキツツキのコゲラが白樺でドラミングをしたりしていました。

明日の朝は、前に植木屋さんに教えてもらった、樹を切る前の儀式をやります。

樹の幹に、お酒を少しと、つまんだ塩を数回かけて「今まで、どうもありがとう」ってお礼を言う、とても単純な儀式ですが。

そんな文化が、日本でも受け継がれてきたことを知った時、なんだか嬉しくなりました。
心を込めて、感謝を伝えたいと思います。


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posted by 里の樹 at 18:00| 樹のはなし

2018年10月25日

庭の白樺と

庭の白樺と

庭の白樺の樹の上で・・・心地よい秋の日の午後。
白樺と一緒に、記念撮影です。

庭の真ん中に、大きな白樺の樹が二本たっています。
この二本の白樺も、もうすぐ伐採してもらうことになりました。

先週のブログでは、台風で折れかかった、庭のウワミズザクラを伐採したことを書きました。

そうして終わってみると、残った二本の大きな白樺の樹は、どう考えても次の嵐には耐えられそうにありません…。大雪が降ると、弱っている白樺は倒れたりもしました。

白樺は丈夫な樹ではなく、寿命も短いそうなので・・・偲びがたいけれど、もうすぐお別れです。葉っぱが黄葉してきて、今日は、陽の光でキラキラと揺れていました。

伐採した白樺は、マキとして使うために、すべて庭に残してもらうことにしました。
白樺の薪は火持ちしないけれど、樹皮に油分が含まれていて、焚き初めにとても良いものです。

今はもう引っ越された近所の方が、「白樺の薪は香りを楽しむのが良いんですよ〜」と教えてくれたのを思い出します。

そう言われると・・・急にその気になって香ってみるのでした(笑)あ〜いい匂い。


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posted by 里の樹 at 17:00| 樹のはなし

2018年10月18日

庭の木の伐採

庭の樹の伐採

6日の日に、庭のウワミズザクラの大木を、伐採してもらいました。(写真の左側の株立ちになっている、幹が黒っぽい二本の樹です。)

台風24号が激しい風を吹き荒らしたのは、10月1日だったと思うのですが、八ヶ岳に住みはじめて一番の大嵐でした。
一夜が明けると、ウワミズザクラは片方の幹の根元が割れて、傾き始めていました。

残る一本は、隣家の方に向かって生えていて、次に台風が来た時には、倒れて大被害になると思われました。幹の根元は45cmほど、高さは10数メートルになっていて、もう伐採する他ありませんでした。

とても美しい、大好きな大好きな樹でした。

春になると、うす緑色の葉が芽吹き始め、みるみる変化する新緑を見せてくれました。
夏は、枝葉を大きく広げて、心地の良い木陰と、美しい樹陰で我が家を包んでくれました。

五月頃に咲くブラシのような白い花は、下から見上げても見えず、遠くから見ると、樹のてっぺんに咲いているのが分かりました。はるか頭上で、天に向かっている花は、鳥たちや空のために咲いているかのような不思議な花でした。

伐採している様子をずっと見守っていたら、なんだか涙がでてきました。もう13年以上、あたりまえのようにずっと側にいてくれた、素晴らしい友人でした。悲しくて、心にぽっかり穴が空いたような気持ちになりました。

それから10日以上が過ぎて、庭の大きな友人がいなくなった事に、ようやく慣れてきました。
一本だけ、切り株から出ている細い"ひこばえ"を残してもらうことができて、まだ生きているんだなあ・・・とちょっと嬉しく思えます。

樹の生命力はものすごくて、春になれば、また切り株の周りには、ぐんぐんと沢山の新芽が伸びることでしょう。

どうもありがとう、ウワミズザクラ。大好きです。


posted by 里の樹 at 17:00| 樹のはなし

2018年03月07日

梅の樹と僕ら

梅の樹と僕ら

桜よりも一足先に、春の訪れを教えてくれる梅の花。
今年はいつになく、梅が見たくなり、二度目のお花見に言ってきました。

日本で梅の花が愛でられるようになったのは、遥か昔のことで、"万葉集"には多くの和歌が詠まれています。

弥生時代の遺跡からも梅のタネ(核)が沢山発見され、梅の実を食べていたのは間違いないようです。古代の人は梅の花を見て何を感じていたのでしょうね?

花を愛で、歌を詠み、絵や文様にも描いてきた。

そして梅酒に梅干し・・・気がつけば、ずっと身近にあって一緒に生きてきた、そんな梅の樹でした。


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posted by 里の樹 at 13:00| 樹のはなし

2017年11月30日

アカマツの森から

アカマツの森から

森のおはなしの人形を作りはじめた頃は、団地の5階に住んでいました。

団地の南側に、背の高いアカマツの森が広がっていて、窓からはアカマツの樹々が一面に広がってい見えました。
(写真はベランダから西側を向いた風景で、左側にアカマツ林の端っこが写っています)

毎日、アカマツと一緒に暮らしているかのような生活の中で、キノスケたちは生まれました。彼らは、あのアカマツの森からやって来たのかもしれません。

アカマツは、住んでいる”北杜市の木”でもあります。
『北杜市は、市面積の76%を森林が占め、そのうち赤松林がもっとも多い(約14%)』そうです。

秋に紅葉せず、単調に立ち並んだアカマツの樹は、一般的に好感度が低いのでした。
それでも最近は、地元の樹アカマツを、建材や家具に利用する動きが出てきたようです。

アカマツの樹々たちよ・・・これからは大切にされると良いね!


タグ:八ヶ岳
posted by 里の樹 at 13:00| 樹のはなし