6日の日に、庭のウワミズザクラの大木を、伐採してもらいました。(写真の左側の株立ちになっている、幹が黒っぽい二本の樹です。)
台風24号が激しい風を吹き荒らしたのは、10月1日だったと思うのですが、八ヶ岳に住みはじめて一番の大嵐でした。
一夜が明けると、ウワミズザクラは片方の幹の根元が割れて、傾き始めていました。
残る一本は、隣家の方に向かって生えていて、次に台風が来た時には、倒れて大被害になると思われました。幹の根元は45cmほど、高さは10数メートルになっていて、もう伐採する他ありませんでした。
とても美しい、大好きな大好きな樹でした。
春になると、うす緑色の葉が芽吹き始め、みるみる変化する新緑を見せてくれました。
夏は、枝葉を大きく広げて、心地の良い木陰と、美しい樹陰で我が家を包んでくれました。
五月頃に咲くブラシのような白い花は、下から見上げても見えず、遠くから見ると、樹のてっぺんに咲いているのが分かりました。はるか頭上で、天に向かっている花は、鳥たちや空のために咲いているかのような不思議な花でした。
伐採している様子をずっと見守っていたら、なんだか涙がでてきました。もう13年以上、あたりまえのようにずっと側にいてくれた、素晴らしい友人でした。悲しくて、心にぽっかり穴が空いたような気持ちになりました。
それから10日以上が過ぎて、庭の大きな友人がいなくなった事に、ようやく慣れてきました。
一本だけ、切り株から出ている細い"ひこばえ"を残してもらうことができて、まだ生きているんだなあ・・・とちょっと嬉しく思えます。
樹の生命力はものすごくて、春になれば、また切り株の周りには、ぐんぐんと沢山の新芽が伸びることでしょう。
どうもありがとう、ウワミズザクラ。大好きです。